侮れない「コロナ太り」 筋力低下や精神面の問題も 健康・医療

新型コロナウイルスの感染抑制のため在宅勤務やオンライン授業が増え、「コロナ太り」という言葉を耳にするようになった。
外出や運動機会が減り、体重が増えることを指す。
筋肉量の減少や栄養の摂取不良のほか、精神面の不調を併発していることもあり、心身両面のケアの重要性が高まっている。

中高年の体重増は生活習慣病につながりやすい。
運動機会が減ると、筋力の弱まりや筋肉量の減少も招く。
加齢に伴うフレイル(虚弱)が進みやすくなる。
「コロナフレイル」といえる状態にある人がでてきている。

コロナ下では感染を防ぐため人と距離をおくことが前提となる。
高齢者を対象にしたサークル活動やデイサービスなどが制限された時期もあった。

不安や孤独は高齢者に限らない。
「家にいるようになり体重が増えてしまった」「太るのが怖く食べられない」――。
神奈川県立こども医療センターの新井卓医師は20年以降、コロナ禍で体重が増えたことをきっかけに摂食障害になった子どもの相談を多く受けるようになった。
患者が集中し、診察まで1年以上待つケースもあるという。

「コロナ太り」の後ろには深刻な問題が隠れていることがある。
体重の増減に一喜一憂するのではなく、増減を運動や食事、精神的な状態など自らの生活を振り返る材料とする。
コロナ下での健康をはかる一助となるはずだ。

 

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