気を付けたい「タンパク質不足」

現在、シニアと呼ばれる方の実に3割近くが「低栄養」状態にあると言われています。
低栄養とは「栄養失調」とも言われており、簡単に言えば、カラダに必要な栄養素が不足している状態のことを指します。
加齢と共に運動能力も低下している状態に加え、運動に必要とされるエネルギーなどが不足しているカラダで行う運動は大変危険なのです。

運動は健康の第一歩ですが、運動をしただけではその効果を活かせないのです。
本当の健康作りとは、運動と同時に運動の出来る身体作りからです。
その為にも不足している栄養素をきちんと補うことが重要となってきます。

実は運動量が多いシニアの方が「エネルギー」と「タンパク質」摂取量が圧倒的に不足しています。
そもそも「タンパク質」とは、人間が生きていく中で必要不可欠な栄養素です。
タンパク質は筋肉や骨、臓器から髪の毛や爪にいたるまであらゆる体づくりに使われる栄養素です。
その他、体を機能的にはたらかせるための“ホルモン”や“酵素”、体を守るためにはたらく“免疫体”をつくる材料になっています。
このようにタンパク質は体の機能を維持するためにも欠かせないものです。
そしてこれら体内のタンパク質は日々作り替えられています。体内で古くなったタンパク質は排泄し、食事で摂ったタンパク質を利用して新しいタンパク質を作り出しています。
タンパク質が不足すると作り替えることができず、筋力などが衰えるだけでなく、体の機能低下を引き起こし、体調を崩しやすくなる可能性が増すと考えられています。
タンパク質は、筋肉や骨、臓器、髪の毛、爪など体づくりに使われる重要な栄養素ですが、不足していると体の中でその栄養素を補い、必要な場所に使われるということがあるため、すぐに症状としては現れないのが特徴です。

しかし、食材のタンパク質量を考えながら日々食事をすることはなかなか難しいです。
そこでオススメなのが「1回の食事で手のひらサイズのタンパク質のおかず」です。
一品で手のひらサイズにする必要はありません。
1回の食事の主菜・副菜に含まれるタンパク質を多く含む肉・魚・卵・豆(豆腐・納豆)をすべて合わせて手のひらサイズを目安にしてみましょう。
それ以外に、牛乳・乳製品を少なくとも1日に1回は食べるように心がけましょう。

 

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