誤嚥(ごえん)を防ぎ、小顔効果も期待できる!?「飲み込み力」アップの2つの方法とは?

 

日本人の死因において、肺炎による死亡は、脳血管性疾患を追い抜いて今や第3位だ。
「肺炎による死亡は数年前から増え続けていますし、気になりますよね。おそらく日本人の寿命が延びて、誤嚥性肺炎で命を落とす高齢者が増えたからでしょう」と語るのは、ハーバード大学医学部内科客員教授の根来秀行教授だ。

「誤嚥性肺炎は、飲食物などが食道ではなく、気管や肺に入ってしまい、そこで細菌が繁殖し、炎症が起きる病気です。肺炎で死亡する人のほとんどが75歳以上の高齢者で、その7割以上に誤嚥が関係しているといわれています」

対処法としては、呼吸筋を鍛えるとともに、飲み込む力を鍛えるといい、と根来教授。肺年齢を若く保つことにもつながるそうだ。
「喉の筋トレは、誤嚥性肺炎の予防として、近年注目を集めています。高齢者の嚥下機能訓練法として、介護やリハビリの現場でも実施されています」

高齢者のリハビリ、と聞くと、自分にはまだまだ先の話、と思いがちだが「飲み込み力は高齢者になって、急に衰えるわけではありませんよ。40代から徐々に下がっているのです」と根来教授は指摘する。たとえば「喉仏が下がってきた」「会話の途中で声がかすれる」「錠剤を飲み込みづらくなった」といった症状がある人は、飲み込み力が衰えているかもしれない。

「でも大丈夫。飲み込み力はトレーニングによってアップすることができるので、自覚のある人もない人も、是非、今から喉の筋トレを始めるといいですよ。あごやネックラインがスッキリして、小顔効果も期待できます」

2つの体操を教えてもらった。

あご持ち上げ体操

背筋を伸ばし、下あごに両手の親指を当てる。あごを引くと同時に、親指であごを持ち上げるようにして力を拮抗させて押し合ったまま5秒キープ。のど仏あたりに力が入っていればOK。「イー」と発声しながら行うと、なお効果的。これを5回繰り返す。

おでこ持ち上げ体操

背筋を伸ばし、おでこに手のひらを当てて押すと同時に、頭で押し返す。おへそをのぞき込むように下を向き、力を拮抗させたまま5秒キープ。のど仏辺りに力が入っているのを感じたらOK。5回繰り返す

将来のためにも、今から「飲み込み力」アップ!小顔にもなれるなら、願ったりかなったりだ。

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