1人暮らしの高齢者・障害者支援 福祉アパート、広がり期待

 

賃貸住宅への入居が難しい1人暮らしの高齢者や障害者を支援する「福祉アパート」が県南地域で少しずつ広がっている。現在は18室あり、10月には新たに10室が加わる。関係者は「数自体がまだまだ足りないが、県内全体で福祉アパートを経営するのは難しい。各地に同様の施設が誕生してほしい」と期待を寄せている。
「特に困っていることはない。生活に満足している」。土浦市真鍋にある福祉アパート「あんしん荘」に住む男性(76)はくつろいだ表情で話す。

男性は土浦市内の会社で働いていた18年前、脳出血で倒れた。現在は右半身がほとんど動かず、車いすの生活を余儀なくされている。障害等級は2級。市内の病院にリハビリに通うほか、週3回のデイサービスを受けている。

無年金で生活保護を受けているが、3食の食事は市内に住む長女(42)やその夫が運んでくれるので、不自由は感じていないという。

男性はケアマネジャーからあんしん荘を紹介され、入居した。「買い物や掃除はヘルパーがしてくれるし、1人暮らしの方が他の人に気を使わなくていい」と満足そうだ。

家賃滞納や孤独死、火災などを恐れて、家主側が1人暮らしの高齢者らの入居を拒むケースは少なくない。つくば市の男性(82)は「息子夫婦は九州にいて、折り合いも悪い。事情があり、今の住宅を出なければいけないが、こんな年寄りに誰も家を貸してくれない」と嘆く。

あんしん荘は土浦市真鍋と阿見町岡崎で運営されているほか、10月には同町若栗で10室の提供が始まる。いずれも敷金や礼金などは不要で、洗濯機や冷蔵庫、エアコンなどの家電製品が備わっており、1DKで家賃は3万4千円から3万7千円程度。

あんしん荘を運営する鈴木一也さん(36)は「高齢者で1人暮らしをしたいというニーズは多いが、あきらめているのが現状だ。一方で、アパートの空室率が高く、家主も困っている。ケースワーカーらにあんしん荘の存在を知ってもらい、ミスマッチを解消したい」と話す。

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