【大田原】川西地区の寒井(さぶい)本郷自治会はこの夏、100軒ほどの小さな集落全体でラジオ体操に取り組んでいる。少子高齢化が進む中、高齢者の見守りと健康づくり、世代間交流を兼ねて「触れ合い、支え合おう」と始めた。「朝から子どもの顔を見ると元気になる」「お年寄りと一緒に運動するのは楽しい」。27日早朝には約60人の老若男女が寒井本郷集会所に集まり、元気に体を動かした。

「皆さん、一緒にラジオ体操やりましょう。強制ではなく、おじいちゃん、おばあちゃんが主役です」。中村新一(なかむらしんいち)自治会長(68)はチラシでそう呼び掛けた。

育成会の児童は16人だけで、高齢者と交流する機会も少ない。「子どもは地域の宝。お年寄りには皆元気でいてほしい。支え合い、守っていかなければ」。子ども用と同じ「ラジオ体操出席カード」をお年寄りたちにも配り、23日から活動が始まった。8月11日まで20日間行い、参加数の多い人には景品も考えている。

27日は午前6時20分ごろから続々と住民が集まった。ジャージー姿の小中学生やベビーカーで幼児を連れた母親、出勤前の男性、そして首からカードを下げたお年寄りたちの姿もある。「おはようございます」と元気にあいさつを交わすと、NHKラジオに合わせ楽しそうに体操をした。

川西小6年の橋本茉奈(はしもとまな)さん(11)と萩原梨子(はぎわらりこ)さん(11)は「みんなで体操すると楽しい。おじいちゃん、おばあちゃんと一緒に健康になれる」と笑顔。寒井の片村矩雄(かたむらのりお)さん(80)は「地域に一体感が出るし、明るくなる。できる限り続けていきたい」と爽やかな表情で話した。

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