左右の視力差が0.5以上ある人は疲れやすい

 

頭痛や腰痛など、「身体の片側だけに痛みや異変が現われた」という経験のある方は多いだろう。そうした症状を見過ごすと、取り返しのつかないことになるかもしれない。体調不良の“左右差”は重大な病気のサインであることが少なくないからだ。

【左右で10以上の血圧差 動脈硬化、糖尿病の疑い】
健康診断や人間ドックで必ず測る血圧。「左右どちらでもいいですよ」と言われるが、実はどちらで測っても同じ血圧値というわけではない。きくち総合診療クリニックの菊池大和院長が解説する。

「一般的に、血圧は左上腕よりも右上腕のほうが少しだけ高いことが多い。これは心臓から大量の血液を送り出す大動脈が、右半身に向かって出ているためです」

 ここで注意したいのは「左右どちらも正常値」だからといって安心できないことだ。その差が左右の収縮期血圧(上の血圧)で10以上ある場合について、菊池院長はこう指摘する。

「動脈硬化で血管が狭くなっている、あるいは閉塞していると考えられ、その原因として糖尿病、高脂血症などが疑われます。

 1か月程度、継続的に両腕で血圧を測り、10以上の差が続く場合は総合診療医を受診することを勧めます。また、左右差に加え、胸痛や背部痛など他の症状を伴う場合は、緊急処置の必要な大動脈解離が疑われます」(菊池院長)

【視力差が0.5以上 骨折、認知症のリスク】
他にも、左右で数値が異なる例として、「視力」がある。二本松眼科病院の平松類医師は、視力差を軽く見てはいけないと警鐘を鳴らす。

「なぜ左右で視力に差が出るのかは医学的にわかっていません。ただ、左右で視力差が0.5以上ある人は疲れやすく、気分が悪くなったり、頭痛がしたりして日常生活にも影響が出ることが多い」

 特に“利き目(*注)”の視力が落ちた場合は注意が必要だ。

腕や足と同様、人間の身体には左右どちらかに優位が生じるが、利き目は一般的に右目の人が多いとされる。無意識のうちに同じ目を酷使して、左右に視力差が生じることで遠近感が掴めなくなり、雑踏で人にぶつかったり、階段や坂道で転んだりする可能性が高まるという。

「高齢者の場合、転んで骨折などをすれば、そのまま寝たきりになるケースが少なくない。寝たきりになれば、認知症にもなりやすくなる。だから、高齢者で視力差がある人は眼科を受診して、視力にあった眼鏡やコンタクトを使うようにしてください」

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