季節の変わり目に要注意

高齢者は若い年代の人と比べると、体温を調整する機能が老化によって低下しているため、体調管理が難しく、季節の変わり目は影響を受けやすいものです。
こうしたことは、自宅で生活している高齢者も、老人ホームや介護施設で生活している高齢者も変わりません。
季節の変わり目には、気温が高くなったり低くなったりするため、高齢者でなくても体温調整が難しくなり、体調を崩しやすくなってしまうものです。
老化によって体温調整機能が低下している高齢者にとっては、若い世代の人がそれほど影響を受けない気温の差によって、心身ともに大きな負担を受けやすくなるので注意しなければいけません。
高齢者が季節の変わり目に体調を崩しやすくなる理由は、自律神経のバランスが崩れてしまうことが考えられます。

人間は誰でも、朝起きると交感神経が優勢となって頭がシャキッとしますし、夜暗くなると副交感神経が優勢となって眠たくなります。
これは、自律神経の働きによるもので、このバランスはそれほど崩れることはありません。
しかし、寒暖差が激しい季節の変わり目にはバランスが崩れやすいのです。
自律神経は全身のあらゆる器官を管理しているため、バランスが崩れるとその影響は全身のどこにでも起こる可能性があります。

自律神経がバランスを崩したことによる体調不良は、どこにどんな症状として起こるのか分からないため、根本的な原因を突き止めることは簡単ではありません。
特に高齢者の場合、休息だけでは回復しなかったり、症状がひどく治療が必要な場合もあるため、安易に考えることはできません。
もしも普段とは少し異なる体調の異変に気づいたら、まずは家族や周囲と情報を共有したうえで、慎重に経過観察をする事をおすすめします。

若い人ならゆっくりすることで回復できるような場合でも、高齢者の場合には、気づいたら寝たきりになってしまうリスクがありますし、要介護度が進む可能性もありますので、注意したほうが良いでしょう。

 

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