健康寿命第一位の秘訣

山梨県は健康寿命の長さが男女共に全国1位という結果が出ています。
山梨県がなぜ健康寿命が長いのか、その理由を探ってみたいと思います。

山梨独自の文化として『無尽』があります。
無尽というのは、月1回程度、特定のメンバーで集まって食事や飲み会をすること。
その時に食事代とは別にお金を出し合って積み立てて、メンバーが順番に使ったり、グループの目的のために役立てたりすることをいいます。
元々は鎌倉時代に始まった、庶民同士の融資制度です。
それが今でも、お金の積み立てをしなくても一緒に食事をしたり、お酒を飲むという習慣として残っています。

無尽へ参加することから、否が応でも動くことになります。
外へ出るきっかけになりますね。
無尽で仲間と飲み食いすること自体が「生きがい」の人もいるかもしれません。
定年退職した後も小学校や中学校の仲間と無尽を続けている人がとっても多いんです。
その仲間たちと年に1度無尽で貯めたお金で旅行などにも出かける楽しみがあります。
無尽は、健康長寿の理由として、意外とあなどれないかもしれません。

また、NHKは独自に開発した「AI」を使って、全国北は北海道、南は沖縄まで、41万人のアンケートを分析したそうです。
600以上の質問項目から得られた、膨大な生活習慣や行動のデータをAIに徹底的に学習させ、その分析から、健康で長寿であるための共通する習慣がわかったのです。
その習慣はなんと「読書」。
読書の習慣が、運動よりも食事よりも大事だという結果です。
山梨県と読書とどう結びつくのかと思いきや、なんと、山梨県は人口に対する図書館の数がダントツで全国1位だったんです。
人口10万人に対する図書館の数が、全国平均2.61のところ、山梨県は6.59と、全国平均の3倍近い数の図書館が山梨県にはあったのです。
さらに面白いのが、運動の実施率が山梨県は全国最下位でした。
読書というと特に運動をするわけでもなく、座って本を読んでいるだけという印象ですが、図書館に行くことや本を探すこと自体が運動になっているようです。
さらに読書をすることで、知的な刺激を受けたり、健康に対して意識が高まったりした結果、興味が湧くことで行動へつながっているとのこと。
心が動くと体が動くといいます。
読書をすることでまず心を動かし、心が動くことで行動を起こすキッカケとなり、そして長寿へと結びつくんですね。

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