シャープ、介護関連事業に参入

 シャープは17日、介護関連ビジネスに参入し、施設向けに高齢者の生活機能訓練システムを販売すると発表した。システムではタッチディスプレーによる「塗り絵」など20種類のゲームを活用した訓練を行うほか、訓練計画の作成や記録・管理も自動で実施。人手不足が深刻化する介護現場の業務効率化につながるという。

システムは「頭の健康管理サービス」と名付け、8月以降に提供。まずはデイサービスを展開する全国の通所施設の約5%にあたる2800施設への販売を目指す。

利用者ごとにゲームの成績に応じた訓練プログラムを策定するほか、ゲームの成績を記録・管理するため、施設側はこれまでスタッフに頼ってきた作業を省くことが可能になる。システムをフルセットで契約した場合、利用者30人で年約50万円となる。

人手不足に悩む介護現場では、スタッフの業務負担が増えるとして生活機能訓練を敬遠するような動きもあるといい、シャープの担当者は「サービスを導入することで、高齢者にとって適切な生活機能訓練が実施されることも期待できる」としている。

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