「緑茶」に肥満・心臓病・脳卒中・認知症の予防効果

緑茶に肥満や2型糖尿病、心疾患、脳卒中、がん、認知症などの予防・改善効果があることが、さまざまな研究で明らかにされている。

緑茶に含まれる栄養素のうち、数多くの生理作用が報告されているのが、渋味成分であるカテキン類だ。
緑茶葉にはカテキン類を含む茶ポリフェノールが乾燥重量で10~20%含まれているが、そのおよそ半数を占めるのが「エピガロカテキンガレート」(EGCG)。
EGCGはウーロン茶や紅茶にはほとんど含まれていないので、緑茶を特徴付けている成分といえる。
緑茶に含まれるカテキンには抗酸化作用があり、とくにEGCGの抗酸化力は強力だ。
カテキンを一定量、摂取し続けると、肝臓での脂質代謝が高まり、エネルギー消費が高まり、体脂肪が減少するという報告がある。

1日に緑茶を6杯以上飲む人は2型糖尿病の発症率が大幅に低下することが、文部科学省科学研究費による大規模コホート研究「JACC研究」でも明らかになっている。
この研究は、日本人の生活習慣ががんなどとどう関連しているかを明らかにするために実施されている。
研究は、ベースライン時に糖尿病、心疾患、がんの既往歴のない40〜65歳の1万7,413人を対象に、緑茶など摂取状況と、糖尿病の診断有無に関して質問票の形式で調査したもの。
その結果、緑茶を1日6杯以上飲む人では、ほとんど飲まない人(週1杯以下)と比べ、糖尿病の発症率が33%少なかった。
緑茶に含まれるカフェインが基礎代謝の促進、筋肉における脂肪燃焼、グリコーゲンの異化、末梢組織からの遊離脂肪酸の放出を促している可能性があり、またEGCGなどのカテキンの抗酸化作用により、インスリン抵抗性の改善を期待できるという。

 

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