化粧で認知症は予防できる!?健康寿命は日常行動で伸ばそう

資生堂は、高齢者向けの美容教室や介護スタッフ・介護に関心のある人を対象にしたセミナーを開いている。
17年は高齢者対象の「いきいき美容教室」を年間のべ約3万5000人が受講した。
“美容と健康”ではなく、“美容で健康”を目指して、化粧を高齢者の認知機能を維持するためのツールの一つと捉える。

化粧をすると楽しい気分になったり、人に会うときに自信が持てるなど精神的にも良い効果がある。
それに加えて、化粧をする動作は、握力や腕の筋肉トレーニングにもつながり、身体能力も向上するという。
ライフクオリティー事業グループの池山和幸マネージャーは「スキンケアをした後にメーキャップをするように料理同様、段取りや手順を頭で考えるため、脳にも刺激を与える」と話す。

実際、化粧の動作は食事の動作と比べて2―3倍の筋力が必要になる。
化粧水や乳液を顔に手で付けるスキンケアの動作は、生活を営む上で必要な日常生活動作(ADL)の維持に役立つ。
化粧水などの容器も形がさまざまで、それが健康器具の役割も果たす。
ディスペンサーを押すタイプやキャップを回して開けるタイプなど、指先や関節などの上肢運動にもつながる。
介護施設でスキンケアをするようにアドバイスすると、食事動作が速くなるといった効果も得ている。
メーキャップは、緻密な巧緻動作に当たり、まゆげをかく動作だけでも負荷がある。

腕は平均3キログラムあり、腕の曲げ伸ばしでも筋肉が鍛えられる。
70歳以上の人には化粧をすることで筋力の衰えを抑えるなど化粧療法の効果がある。

 

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