仕事付き高齢者向け住宅とは

老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)などの高齢者向け住宅では、日々スタッフが工夫をこらして入居者向けのレクリエーションを考え提供しています。
しかし人それぞれ異なる障がいの程度や興味の幅を考慮して、誰もが楽しめるレクを準備するのはとても大変。
スタッフの大きな負担となっている場合もあります。

そんななか最近新たに注目を集めているのが「入居者に仕事を提供する」という試み。
きっかけは、「どんなレクがしたいですか?」というアンケートに高齢者自身が「仕事がしたい」と答えたことだったといいます。
「仕事をして社会とつながり、生きがいを得たい」という高齢者の思いに応える「仕事付き高齢者向け住宅」。
具体的には希望する入居者に野菜の栽培や軽作業を行ってもらい、できた野菜を施設内で消費したり、地元のスーパーや飲食店に販売。
その収益を参加者に分配金として支払うというものです。

メリットはいろいろありますが、なかでも一番大きいのは「自分の価値が社会に認められたと感じられる」ことでしょう。
人は誰でも「人の役に立ちたい」「認められ、感謝されたい」という思いを持っています。
もちろんレクリエーションでも、チームの勝利に貢献したり得意なことで認められることはありますが、それは施設内という小さなコミュニティのなかでのこと。
そうではなく、自分のがんばりが社会的に価値を認められた「お金」に換算されることは、働くことをあきらめざるを得なかった高齢者にとって大きな発見と喜びです。

 

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